(仮訳)カナリア諸島産のC. nitellinus複合種の新種、Clitopilus canariensis
Vizzini, A., Dähncke, RM. & Contu, M. 2011. Clitopilus canariensis (Basidiomycota, Entolomataceae), a new species in the C. nitellinus-complex (Clitopilus subg. Rhodophana) from the Canary Islands (Spain). Brittonia. Available at: https://link.springer.com/article/10.1007/s12228-011-9187-z [Accessed May 29, 2020] 【R3-07360】2020/5/28投稿

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3行まとめ

カナリア諸島、ラ・パルマ島で採集された菌を検討し、Clitopilus canariensisとして新種記載した。
本種はゴジアオイ属植物の腐植土に群生し、縁シスチジアおよびクランプを多数有することなどで特徴づけられた。
本種は類似種とは子実体が無臭であること、担子胞子のサイズや装飾、縁シスチジアの有無などが異なっていた。
Spain, Canary Islands, La Palma Island, Lomo del Cuchillo

(新種)

Clitopilus canariensis Dähncke, Contu & Vizzini, in Vizzini, Dähncke & Contu
語源…カナリア(諸島)産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Clitopilus nitellinus
本種より子実体のサイズが大きい
本種と異なり子実体に特別な臭いがないのではなく嫌な穀粉臭がある
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種より担子胞子の装飾が多い
本種と異なり縁シスチジアを欠く
本種と異なり傘表皮の菌糸が粗い結晶に覆われるのではなく結晶を伴わないか微かに伴う
Clitopilus melleopallens
本種と異なり子実体に穀粉臭がある
本種より担子胞子の幅が狭い
本種と異なり縁シスチジアを欠く
Clitopilus cupreus
ヨーロッパに分布する
子実体が小型
本種より傘が暗色
本種と異なり襞縁部に稔性を有する
本種より担子胞子の装飾が多い
Clitopilus gibbosus
シスチジアを有する
本種と異なりカナリア諸島ではなくニューギニアなどに分布する
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子に装飾を有する
本種と異なり偽シスチジアを有する